雪が降る

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旅先で読んだ本。もう既に少し忘れかけている、でも
書いておくと蘇るかな? 
新刊本なら、書店ですぐ目に付く、でも
ブック・オフで買うとき、何を買おうか目がチカチカする。 
チカチカするのは、老眼のせいでしょうが、
めがねをかけたり、はずしたり忙しい( ̄□ ̄||)))
それで、この際は、アリスさんのところで目についた
本をササッと買ってきました。
ご紹介ありがたく…

藤原伊織著 講談社文庫
これは、わりと短編でも、どれも重量感がありました。
《台風》 殺人・営業マン・ビリヤード・ピアニスト ← キーワード
 これは、真に迫って、かなり辛くなりました。 
 でもビリヤード自体はなじみもないし、時代を感じながら
 こんなことって!っと、かなり痛みを覚えました。
《雪が降る》 表題作
 ひと昔前の会社員、作者の好きだという麻雀全盛時代を
 思い出し、サラリーマンならではの悲哀をイメージしながら、
 この恋愛をいいかに受け止めようかと思いながら読みました。
《銀の塩》 
  これは、日本語を流暢に話し、祖国のために一生懸命働く
  バングラデッシュ青年と、革丸世代のわけアリインテリ中年と、
  一見お嬢様風資産家若妻 の軽井沢物語。  
  株の仕手戦に巻き込まれた、バングラ青年の祖国を思う気持ち
  が痛切に伝わってくる。
  半分、人生を捨てたようなインテリ中年の、状況分析がスゴイ!
  銀の塩とは、 ダッカの星=塩を銀に変えて空にまいたものという意味
《トマト》 
  わけのわからないショートストーリー ながら、
   ’あなたがいちばんむごたらしい顔だったから’ という 
  人魚らしきの言いざまが印象的。
《紅の樹》
   主人公はヤクザの息子。 そこから抜けたものの、同じアパートの
   住人であり、夫の会社の倒産により、マチ金・ヤクザから追われている
   母子のために、自分を犠牲にするストイックな青年の物語。
   これも痛い。 
   ヤクザがらみの小説は、男性作家は描くのがが好きなのかな~
《ダリアの夏》 
   妻に半ば養われている、もと野球青年がバイトで宅配した先の
   できごと。 

どれも、グサッときて、それでいて読みやすく、余韻が残りました。
  
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by kimikitak | 2009-03-08 18:38 |
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