RURIKO

e0117945_2125115.jpg RURIKO 林真理子
  昭和19年、満州の帝王・甘粕正彦を四歳の少女が魅了した
というキャプションで、興味津々。 
現在も活躍中のルリ子さんゆえ、ロマンは感じにくいものの、
昭和の華やかな銀幕時代がよくわかり、一時代を築いた
スターたちの赤裸々さが、この時代を少し、知ってる人間としては、
昭和を感じ、おもしろかったです。
アナーキスト大杉栄、伊藤野枝夫婦とその甥を殺害したとされる
甘粕事件の甘粕正彦、服役後、
満州に渡り特務を担う、その歴史的部分から始まり
一人の美貌の少女が、銀幕スターになるまで、
その頃の映画界の人間模様が、リアルすぎて、
女性週刊誌を読んでいるようでした。さすが、真理子さん。
登場人物は、知っている人ばかり、でありながら
知らなかったゴシップ。 そうだったのか~と、
昔に思いを馳せながら、古き良き映画時代を感じました。
小学生の頃、上野毛にあった’ひばり御殿’の前を通り、
子供心に、スゴイ人たちとなんだと思ったりもしましたが、
その派手さの裏側にある、あの人たちの孤独感も
描かれていて、いいときも悪いときも残酷なまでの
厳しい世界がよく伝わってきました。
ルリ子さんだから、当然のごとく石坂さんも登場しますが、
石坂さんは、少し後で、うまくテレビに滑り込んだ人。
’陽の当たる坂道’’ありがとう’の印象が強い好青年で
私は憧れてましたが、その人物像も、真理子さんならでは?
なかなかの切り口でした。
この本を読んだあと、テレビで石原裕次郎の映画の特集があり
’狂った果実’を見ましたが、北原三枝もスタイルよく美しい。
白黒の日本映画なんて久しぶり、長門裕之もツルッとした
美青年、激しい終わり方でしたが、これがあの頃の映画
のパターンだと、納得。
[PR]
by kimikitak | 2008-12-04 21:57 |
<< ウォーキング 食事の記録 >>