暴走老人!

e0117945_1764152.jpg 暴走老人
友人が貸してくれたので、読んでみました。 

かつて若者のことを、新人類、エイリアンなどと称して、
社会の異物とされた時代があり、ときは移り、
現代になって、キレやすいのは、若者ばかりではなくなったという。
’七十にして心の欲するところに従って、矩をこえず’という
孔子の教えも、時代が変われば、理想と化しているのか?
分別があってしかるべきとされる老人が、不可解な行動で
周囲と摩擦をおこしたり、暴力的行動に走ったりする
高齢者を ’新老人’として、筆者が、切り込んでいく。
老人が、実際に引き起こした問題・事件などの取材、
実際に筆者が目にした事象などから、
暴走する老人が多く出現する理由を、考察していくわけですが、
自分が老人になる日も、そんなに遠くはないので
とても興味深い、内容でした。
穏やかなはずの老人がキレたり暴走したりする理由…
かつてないほどのスピードで、情報化社会へ変化した
今、この変化にスムーズに適応できないということ。
最近10年のネット・モバイル社会。
この激変する時代環境では、過去の経験則は
ムダにもなり、古いコミュニケーションスタイルが
通用しなくなり、訪れるのは孤独。 
私もすでに適応できなかったり、
若者たちが築きかけているやり方が受け入れられなかったり
することが多いのですが、
そのあたりのことを、近い年齢の芥川賞作家である筆者が、
とても、納得しやすく書いているので、なるほどと
共感しながら興味深く読みました。 
調べて、論理的に書く文章力、すごいな~と思いながら。
タイトルからくる、過激な感じのものでもなく
老人批判でもなく、変化していく人間関係が伝わってきます。
昨日、書店で高齢の方が買っていましたが、
その年代によって、この内容は受け取り方も違うだろうと思えます。
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by kimikitak | 2007-12-18 18:19 |
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