まほろ駅前多田便利軒三浦しをん
次が知りたくなるのですらすらと読める、短編連作。 まほろ市は町田、横中が神奈中、はこ急が小田急、 そう遠くない所ゆえ、イメージもわきやすい。 でも、最近の町田は、私が出むいた頃とは、全く 違っているらしい。 便利屋を営む多田くんのところに、ころがりこむ、 わけあり行天くんは、かつての同級生。 わけもわけ、行天は生徒時代、一言も声を 発しなかった、正確には一言だけ発した 過去の持ち主。 現代の問題をもりこみ、心理描写も豊かに表現されて、どこからこんな発想がわくのかなという奥の深い物語。 これは、ドラマか映画になってもいいかな? 多田くんは二宮くんあたり、行天くんは、オダギリジョー が思い浮かぶが、歳があわないか… などと勝手に想像しながら読んだら、とてもおもしろかったのです。 ララピポ 奥田英朗 努力したとかしないとかじゃなく、平凡とかでもなく、 何ごとにも恵まれない、むくわれそうもない人生を歩む 人たちの6つのストーリーが、(他人事ではない) なるほどそうなるのかと繋がって絡み合う構成で、 エログロだったり、サスペンスタッチだったり、 心理を深く追求してたりで、あまり深く考えると つらくなるけれど、笑っちゃった方がよさそうなお話。 最後に ’ららぴぽ’の意味がでてくる。 何しろ、心理描写の文章がホントおもしろい! 町長選挙 伊良部先生 3作目 直木賞受賞作 ’空中ブランコ’を初めに読み、 次に’イン・ザ・プール’ その次なので なんとなく 構えができて、期待度が高まり過ぎた感じ。 でも、やはり楽しめたし、一瞬 日常を忘れる 癒し本だったので、やはり 4作目を待ちたい。 表題作の 町長選挙より、カリスマ 白木かおる の方が おもしろかった。 〇木さんが読んだなら 感想を知りたいところ。 ひらがなを書けなくなった IT長者アンポンマン、 顔が浮かぶので、読むほうもおもしろいけれど、 実在の人物をここまで書いちゃった作者は 書きながら楽しかっただろうな~なんて 思いました。 ガール 30代キャリアガールの短編5つ 30代はもう縁もゆかりもないので、 他人事としてゆっくり楽しんだのでした。 女性の心理、ことに若い人の心理を どこでリサーチするのでしょう…?
by kimikitak
| 2007-12-13 22:41
| 本
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