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癒し

癒し_e0117945_20514126.jpg まほろ駅前多田便利軒三浦しをん
次が知りたくなるのですらすらと読める、短編連作。
まほろ市は町田、横中が神奈中、はこ急が小田急、
そう遠くない所ゆえ、イメージもわきやすい。
でも、最近の町田は、私が出むいた頃とは、全く
違っているらしい。
便利屋を営む多田くんのところに、ころがりこむ、
わけあり行天くんは、かつての同級生。
わけもわけ、行天は生徒時代、一言も声を
発しなかった、正確には一言だけ発した
過去の持ち主。
現代の問題をもりこみ、心理描写も豊かに表現されて、どこからこんな発想がわくのかなという奥の深い物語。
これは、ドラマか映画になってもいいかな?
多田くんは二宮くんあたり、行天くんは、オダギリジョー が思い浮かぶが、歳があわないか…
などと勝手に想像しながら読んだら、とてもおもしろかったのです。

癒し_e0117945_21431492.jpg ララピポ 奥田英朗
努力したとかしないとかじゃなく、平凡とかでもなく、
何ごとにも恵まれない、むくわれそうもない人生を歩む
人たちの6つのストーリーが、(他人事ではない)
なるほどそうなるのかと繋がって絡み合う構成で、
エログロだったり、サスペンスタッチだったり、
心理を深く追求してたりで、あまり深く考えると
つらくなるけれど、笑っちゃった方がよさそうなお話。
最後に ’ららぴぽ’の意味がでてくる。
何しろ、心理描写の文章がホントおもしろい!



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町長選挙
伊良部先生 3作目  
直木賞受賞作 ’空中ブランコ’を初めに読み、
次に’イン・ザ・プール’ その次なので
なんとなく 構えができて、期待度が高まり過ぎた感じ。
でも、やはり楽しめたし、一瞬 日常を忘れる
癒し本だったので、やはり 4作目を待ちたい。
表題作の 町長選挙より、カリスマ 白木かおる の方が
おもしろかった。 〇木さんが読んだなら
感想を知りたいところ。
ひらがなを書けなくなった IT長者アンポンマン、
顔が浮かぶので、読むほうもおもしろいけれど、
実在の人物をここまで書いちゃった作者は
書きながら楽しかっただろうな~なんて
思いました。


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ガール
30代キャリアガールの短編5つ
30代はもう縁もゆかりもないので、
他人事としてゆっくり楽しんだのでした。
女性の心理、ことに若い人の心理を
どこでリサーチするのでしょう…?
by kimikitak | 2007-12-13 22:41 |
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