検事の本懐

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県警上層部に渦巻く男の嫉妬が、
連続放火事件に隠された真相を歪める(『樹を見る』)。
出所したばかりの累犯者が起した窃盗事件の、
裏に隠された真実を抉る(『罪を押す』)。
同級生を襲った現役警官による卑劣な恐喝事件に、
真っ向から対峙する(『恩を返す』)。
東京地検特捜部を舞台に“検察の正義”と
“己の信義”の狭間でもがく(『拳を握る』)。
横領弁護士の汚名をきてまで、
恩義を守り抜いて死んだ男の真情を描く(『本懐を知る』)。
骨太の人間ドラマと巧緻なミステリー的興趣が、
見事に融合した極上の連作集。


かなり前に、アリスさんがおもしろいと褒めてらしたので
今頃になって借りてきました。
アリスさんのレビュー 
連作なのに、読み応えがあり、早く読み進みたくなるおもしろさでした。

検事といえば、あのキムタクのドラマ、ヒーローですが、 
検事スタイルとしては、ちょっと似ています。
コメディ・漫画的ヒーローと違うのは
ちゃんとリアリティーがあることですが、 
人が見過ごしてしまうような、小さな出来事も
最後まで納得いくまで調べるところは、とても近いです、  
かつて横領の罪で獄入りした、父親である弁護士の
事情も、徐々に明らかになりますが、(それは、ちょっと
想像できてしまいますが) 
息子佐方貞人も、頼みになる人物像で、
最後はこの親にして、この息子というというところで
少々納得します。
この佐方をとりまく人物たちも、なかなかに骨のある人たちで
人物の描き方がうまいな~と思いました。
 
続編、『検事の死命』を次に楽しみたいと思います。
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by kimikitak | 2015-09-03 08:40 |
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