若年性アルツハイマーの女性アリスが記憶を失っていく日々をつづった 全米ベストセラー小説「静かなるアリス」を映画化し、 アリス役を演じたジュリアン・ムーアが第87回アカデミー賞で 主演女優賞を受賞したドラマ。 ニューヨーク、コロンビア大学で教鞭をとる 50歳の言語学者アリスは、講義中に言葉が思い出せなくなったり、 ジョギング中に自宅までの道がわからなくなるといった事態が続く。 やがて若年性アルツハイマー症と診断され、家族の介護もむなしく、 アリスの記憶や知識は日々薄れていく。 そんなある日、アリスは記憶が薄れる前に自らパソコンに残した ビデオメッセージを発見し、自分が自分でいられるために、 画面の中の自分が語ることを実行しようとする。 アリスの夫をアレック・ボールドウィン、 2人の娘をケイト・ボスワース、 クリステン・スチュワートが演じた。 監督は、自身もALS(筋委縮性側索硬化症) という難病を抱えるリチャード・グラッツァー だいぶ前にみて、記憶がうすれてますが、 この映画は、日々記憶がうすれていく若年性アルツハイマーがテーマのお話。 このテーマは、日本の小説や映画でもいくつか、韓国映画’私の頭の中の消しゴム’ でも見ましたが、どれも、印象的でいくつかの場面が頭に残ってます。 アメリカ版は、ジュリアン・ムーアのオスカー演技で、 決して暗くはないけれど、もの悲しく、切ない。 50歳という若さで、日々、記憶が失われていく恐怖がよく表れてました。 言語学者というインテリのアリスは、知的であるがゆえ、ほかの脳が、 病気をカバーしていたので、発症を認識してからは、ころがるように 病気が進のが早いという医師の説明がありました。 この病気は、家族性でもあり、その遺伝子があれば、100パーセント 発症するという、辛い現実を医師から聞くアリス。 子ども3人に謝るシーンが、本当に切ないです。 即、遺伝子検査を受けて、ということで、息子と長女は受けますが、 ここでも明暗が分かれます。このへんは、アメリカ的でしょうか。 何かと、折り合いの悪かった、演劇志望の末娘だけは検査を拒否。 結局、この末娘が、壊れていく母を見守って介護していくのですが、 夫の存在も大きく、いつも悪役の多いアレック・ボールドウィンが 冷静さをとりもどして支えていきます。 何かと遺伝子検査が取りざたされる、現代。 一昔前の方が、知らずにいられたかもしれないことを、 かかえて生きていくのは大変なこと。 アリスは、まだ自分が自分らしいときに、自分あてのビデオ・メッセージを 残しますが、既にそれを見ても理解力が失われつつあります。 そんなやるせない場面が多く、そのあたりはジュリアン・ムーアの 演技にかかっていたかもしれません。 どのようにも終わりようのない話。 前途洋々の人生が、突然、ガタガタときしみ、家族を巻き込んでいくので とてもつらいですが、それも現実。 どんなことも現実となれば、それなりに受け入れなければならないのでしょう。
by kimikitak
| 2015-07-26 10:47
| 映画
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