電車で読む本

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子供ができないまま六年目を迎えた結婚生活に、すれ違いを覚える洋一と映子。
やがて二人は、互いに異なる人へ想いを寄せ始めていく。
婚外恋愛の甘さと苦さが胸にせまる、大人のための恋愛小説。

やさしい夫に愛されている女はいくらでもいる。
けれども夫以外の男から、激しく思慕されている女が、いったい何人いるだろうか―。
ワイン工場と葡萄園を経営する夫と、平凡な生活を送る映子。
だが、子どもができないことへの負い目から、二人の心は少しずつすれ違っていく。
やがて、互いに異なる相手へ想いを寄せ始めるが…。
結婚の苦さと婚外恋愛の甘さを描く、大人のための恋愛小説。


友達が電車用にまわしてくれた、読みやすい本。 
真理子先生の出身地、山梨が舞台。 
1998年の作品なので、微妙に過去ですが、私の若い頃よりずっと感覚は新しいはず。
林真理子の中・高時代のモデルもあるのかもと思いながら読み進みましたが、
なんといっても、あそこもここもどこもかしこも、みんなちょっと繋がってる
いなかの閉塞感に逃げ出したくなりそうな空気が全編を通じて流れてました。 
方言で会話も書かれているので、よけいに地元の感覚があらわで、
真理子さんは、かの土地から脱出したかったのだろうと想像しました。
いつの時代も不倫はあるものの、その時代その時代によって重さも
代償も違うと思いますが、必ず責任は誰かがとらなくてはいけないのが世の常。
この話も、そう軽くなくて、意外に内容はシビアで、なかなかにドキドキさせられるものが
あり、するすると読みました。 
問題を含みつつ、再生方向にいく結末は救いがありました。 


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優しい夫に真っ白でふわふわな猫―美由紀の満ち足りた生活は、
夫の溺死によりピリオドが打たれる。しかしそれは、
新たなる絶望への幕開けに過ぎなかった。
小説推理新人賞受賞作「隣人」を含む戦慄のサスペンス集。
予測のつかない結末6篇!


永井するみ… 初めて目にしました。 が、既に亡くなられた作家さんなのでした。 
表題作の隣人、この隣人というタイトルは、すでに映画やドラマに
恐いストーリーがいろいろあったと思い返し、タイトルと装丁だけでも不気味な様相を
感じました。 
他の作品も、心の叫びというか、人の心に潜む暗いどろどろしたものが
積み重なって爆発する、最後には想像をはるかに超えた結末が待っていると
いった感じで、先が知りたくなる短編でした。
人の内面の表現もうまく、見た目だけでは絶対にわからない人の奥底を見せられた
ようでした。  
ミステリーなので極端ですが、普通の人の生活の中にも、なにかしら似通ったことが
おこってるのだろうと思えます。 
おもしろかったので、長編も読んでみたいところで。
 
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by kimikitak | 2014-03-21 21:01 |
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