弥勒の月

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小間物問屋遠野屋の若おかみ・おりんの水死体が発見された。
同心・木暮信次郎は、妻の検分に立ち会った遠野屋主人・清之助の眼差しに違和感を覚える。
ただの飛び込み、と思われた事件だったが、清之助に関心を覚えた信次郎は
岡っ引・伊佐治とともに、事件を追い始める……。
“闇”と“乾き”しか知らぬ男たちが、救済の先に見たものとは? 哀感溢れる時代小説!
 

初めて読むあさのあつこ、しかも時代小説。 
姉がこの続編 『夜叉桜』をおばに薦め、いたく感動した叔母が私に薦め、
それならと、まずはシリーズの最初から。 
3冊目の『木練柿』まで、いいらしい。 
叔母に至っては、素晴らしいと感動して、何度も繰り返し読み返してるとのこと。 
それもわかる気がする。 
文章表現が素晴らしいのもわかるけど、時代物、ことばも現代とは違うし、人物、設定等
少々、頭をはたらかせないと、なかなかつながらないので、そうは簡単に読めないのでした。 
何が素晴らしいかって、江戸の情景が目に浮かぶような、表現力! 
その表現を切り取って使ってみたくなるような、文章力だ。 
話は、おりんの入水に始まって次々におこる殺人、事件を解決しようとする同心と岡っ引きの
活躍するミステリー。 そこにさらに、おりんの夫、遠野屋主人の謎・闇の解明。
解説は今は亡き児玉清で、この解説がまたとても素晴らしい。
ろくでもない感想しか書かない私が素晴らしいと絶賛したところで埒もないですが…
物語の面白さにぐいぐいと心を傾けながら、読者は、作者の投げかける人生への
深い洞察に満ちたことばの数々に暫し呆然と立ち止まるほどの衝撃を受けることになる

っというようなぐあいで、読むスタンスも違うのでしょうが、本文を読む前にこの解説を読めば
わくわく感はいやが上にも高まり、読後に読めば、より深い感動になるかもしれない。 
私はといえば、途中でがまんできずに読んで、感動の幅も広がったような気がします。  
夜叉桜の解説は三浦しをんで、叔母に言わせると、その解説は更にもっと素晴らしいのだそうです。
この本は手元にないので、読むのはまだ先ですが、こちらの方がもっとおもしろいみたいです。
主人公たち、もしもドラマになるなら配役は?なんて勝手に考えたりしましたが、
3人ともかっこ良いので、それなりの人でないと。
夜叉桜を読んだら、勝手に配役してみよう。 
何度も読んでるという叔母の意見も聞いてみよう。
まあ、そんな楽しみも思いつくような、おもいがけない感動ものの1冊でした。 
あ~、ドライアイになってきた。老眼も進み、 
本もパソコンも、新聞も書道も辛いこの頃であります。

 

  
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by kimikitak | 2013-10-15 22:20 |
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