ようこそ我が家へ

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真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、
駅のホームで割り込み男を注意した。すると、
その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。
さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、
一家はストーカーとの対決を決意する。
一方、出向先のナカノ電子部品でも、
倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれていく。
直木賞作家が“身近に潜む恐怖”を描く文庫オリジナル長編


ここのところ、日々池井戸潤。
『半沢直樹』『七つの会議』と2本のドラマ。 
図書館からかなり前にリクエストした、七つの会議がまわって来て、
ドラマと並行して読んでるところ。 
新聞の広告で、いきなり文庫化の本書。ついついこれも買って、一気読み。 
これはかなり前の雑誌の連載に、加筆して文庫ということでした。 
昨日の半沢直樹、ドラマ仕立ては、クライマックスにやられたらやり返す、
半沢直樹の反撃が用意されてて、こんなことあり~?と思いつつも気持ちがスッキリする
仕立てになっていて、半沢にまかせとけば、すべて解決みたいな、強さがありますが、
この文庫の主人公倉田は、もひとつ線の細い、ちょっと物足りない感じで、いかにも
押しの弱そうな、マジメ1本の家庭人であり、
銀行から出向させられ、そこでも、厚顔な営業マンにしてやられても
静かに抗議する、ちょっと弱さを感じる男でした。
その倉田が、駅で珍しく順番を守らない男を注意するところから、あれよあれよと
ドツボにはまっていくのですが、そこは池井戸さん。 
きっと、良い収束を用意してくれてるんだろうなと、
安心しつつ、展開をおもしろく読みました。 
注意した男があとをつけてくる恐怖、まずはそんな恐怖に読者もはまりますが、
そのことと、出向先の会社でのトラブル、その二つを同時進行で対処していくので、
目が離せなくなります。 
重々しい感じはないので、さっくりと読めました。 
ちょっと、できすぎてる感はありますが、スピーディーに読めるし、
楽しめました。 
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by kimikitak | 2013-07-29 18:46 |
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