追悼者

e0117945_1545573.jpg
浅草の古びたアパートで絞殺された女が発見された。
昼は大手旅行代理店の有能な美人ОL、夜は場末で男を誘う女。
被害者の二重生活に世間は沸いた。
しかし、ルポライター・笹尾時彦はОLの生い立ちを調べるうち、
周辺で奇妙な事件が頻発していたことに気づく。
「騙りの魔術師」が贈る、究極のミステリー。
 解説・河合香織


初めての作家、名まえすら知らなかったけれど、
エンタメ友だちがまわしてくれたので。 
東電OLものは、以前、読んだ記憶がありますが、これも
あの事件をモチーフにしてると感じる出だしながら、すぐに全く別の様相を呈し、
複雑に展開。 
殺されたOL大河内奈美は、東電OLさながらの優秀でいて屈折した人物像。 
複雑な家庭環境のもと、奈美の周辺はいつも事件がつきまとい、 
不幸になる人が続出。 
奈美が殺されたことで、ノンフィクション作家たち3人がこの事件を取材しはじめる。
主人公笹尾時彦も、何か一発当てたいと、また今年賞をとった若い女性ライター、
大物のノンフィクション作家も絡み、まだ捕まっていない犯人探しを兼ねた展開となり、
読者も犯人探しを強いられることとなります。 
何しろ生い立ちから、奈美の家庭環境から、友人関係、会社の同僚など
取材対象が多く、人物相関図でも作らないと、ごっちゃになりそうで、途中
だれてきましたが、取材中にも関係者が危ない目にあったり、殺されたり、
危険をはらんでいて、はらはらさせられます。 
いいかげん誰が犯人?とイライラしますが、ミスリードにはまるまいと、
必死に犯人を想像しつつ読みました。 
こういう話にはつきものの、ちょっとムリもあったりしますが、 
最後エピローグまで気がぬけません。 
途中のだらだら感を乗り越えればおもしろいかと思いますが、
少々、読むのが大変でしたが、読み応えはありました。
東電OLとは、全く別の話。  

 
[PR]
by kimikitak | 2013-07-05 16:27 |
<< 七夕祭り 梅干しに惚れ惚れ >>