辛口だが、愛情あふれるコメントが人気のピーコ。自身も大病を経験し、 老いへの向き合い方をシビアに考え、今を大事に「きちんと」生きている67歳。 その口から紡ぎだされる言葉には含蓄がある。 「若作りって恥ずかしいことよ」「きれいになりたかったら継続が必要。 すぐに結果は出ません」「自分を磨くための我慢は50歳からするの」 「毎日をきれいに暮らすこと。『しんどい』はタブー。 おしゃれって、結構そういうところからくるものよ」 「自分のためだけに生きていると空しさはなくならないの。 人のために生きなさい」「命に限りがあると知り、 欲を捨てて生きられるようになったの」「『いい人と思われたい』 という欲を捨てるとラクに生きられるわ」 「年をとっても幸せでいるためには、自分の中に楽しみを持っていることが大事なの」 など、ピーコの金言を集めて構成する。 マツコ・デラックス、吉行和子、奈良岡朋子との対談も収録。 カーブスの友だちが、たまにはエッセイも軽くていい、なんぞと言って貸してくれました。 もともと、辛口ピーコのファッションチェックは大好きで、よく見てたので、ピーコの発言は おもしろいかと。 雑誌’ゆうゆう’に掲載されたエッセイ+対談で仕上がった本でした。 長年の朋友、吉行和子、奈良岡朋子との対談に加えて、マツコデラックスとの対談で、 テンション上がりまくりの暴露的お話に、思わず、これは誰のこと言ってるのかな?と 興味津々となったり、おもしろおかしくササッと。 「あれは、化け物ね。恋多き女優として有名で、昭和30年代のNHKホームドラマで有名に なった… 今70歳くらい? 」 「もう何度もお直ししまくりだから」 ってマツコとの対談。 果てさて、この女優って誰だろうと気になることなること。 お直しの女王だそうです。 マツコと二人で、今流行の美魔女をメッタ切り。これにはちょっとばかり溜飲がさがるような。 ’哀れっていえば、有名な男と結婚したからってイバってる女も哀れだと思うの“ こんな調子の対談は、なかなか小気味よく感じました。 吉行、奈良岡の大御所は、当然のことながら、すがすがしい竹を割ったような話しぶりが 素敵でした。 まさに大人の女! この3っつの対談以外はピーコならではの格言に、説明やエピソードつき。 40代で眼球摘出という大病に遭遇してるからか、自分自分じゃなくて、 辛口でも優しい思いやりやフォローも忘れてないようでした。 ピーコのことばと言っても、わりと当たり前といえばいえるような話 がほとんどですが、やはり人間の基本は普遍的なものとも思え、 斬新なもの言いはあまりなかったです。 たとえばこんな風に。 「年をとって自分のことばかり話すような鈍感な人にならないために、 美術館に行って絵を見たり、...」 とか 「死ぬときは皆ひとり。私は行き倒れて死んでもかまわないと思ってるの。 そのために、身辺を綺麗に片付けて、周囲の人に負担をかけないように…」 などと、わりと当たり前のことが中心です。 ファッション指南も多く、そうそう、言い訳しきりでなりふりかまわぬままじゃ いけないな~とあらためて思った、そんな気にもさせてくれました。 でも、もっと厳しいかとおもいきや、それほどでもなかったのは、 少々、オバさんたちへのあきらめも入ってるかも。 ピーコさんは本がないと生きていけないともおっしゃって、読書家のようです。 オカマが珍しかった時代の双子のオカマ、それぞれ映画とファッション、 ふたりとも今もって活躍中。 おすぎの映画評もおもしろく、 やはり才能ある双子オカマだったのだな~と、あらためて思いました。
by kimikitak
| 2013-06-09 20:32
| 本
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