あれから

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高校一年の千幸は、父が電車内で痴漢を働き、
咎めた男性を線路に転落死させたと知らされる。
妹の夕美と協力し、父の汚名を晴らそうと独自に調査した千幸だったが、
叶うことなく家族は崩壊する。
十年後、看護師として働く彼女の前に過去を彷彿させる女性が現れ、
明らかにされた慟哭の真実。その時、千幸の胸に去来した想いは...。


友人が貸してくれた。以前にも映画で痴漢冤罪の話を見ておそろしかったけど、
こちらはどうかな?というところ。
ここは東海道線のみ、1区間も長く、通勤・通学の時間帯の密室は神経を使う。 
息子にも夫にも、痴漢に間違われないよう気をつけて!とよく言ってたものです。
この話は、私の想像とは別の展開へとどんどん進んでいくので、先が知りたくて
すぐに読めてしまいました。 
けれど、家族が崩壊するにあたってのプロセスが少々雑だったり、
感情表現が手短すぎて、納得いかない部分も多々あったのが残念。
千幸の前にあらわれる過去を彷彿とさせる女性、この女性の家庭も
みごとなまでに救われない家庭。
普通の家庭が、一瞬の出来事から耐え難い苦痛とともに未来が一変してしまい、
立ち上がることがいかに困難かを描きたかったのかとも思いました。 
ちょっと偶然も多すぎ、成り行きにもムリが多々ありますが、
最後、光が見えて、終わり方には救いがありました。 
でも、取り返しのつかない長い苦痛の期間を、共に味わったようで、
妙な疲れが残りました。 
ストーカーや、DVや、オレオレやら、最近の事件の多さといったら、怖ろしいほど。
他人事でもイヤですが、我が身にふりかからないことを祈るのみ。 
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by kimikitak | 2013-06-03 23:33 |
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