上村松園と鏑木清方

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もうあと1日というところで、ようやっと見てきました。
8月12日までが前期で、きょうは後期ということで、
作品が一部入れ替え。 
鏑木作品、『明治風俗十二ヶ月 押し絵羽子板』が後期。
上村作品、楊貴妃は前期。 
二度いくと良いのかもしれません。
羽子板は鎌倉の鏑木清方記念美術館でもかなり前にみましたが、
そのときの方が、近くで観られたような記憶があります。

さすがに『序の舞』や、『三遊亭円朝像』はなかったですが、
作品数も多く、見応えありました。 
上村松園が明治8年生まれ、鏑木清方が明治11年生まれ、
ほぼ、同時期に活躍した二人。 
時代を映す芸術、しばし心穏やかに鑑賞。



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鏑木清方の作品『鰯』 
これ、すごく好きでした。 
市人の穏やかな暮らしを写したいという清方、まさにこれも。
実物は、本当に暮らしぶりがリアルに伝わってくるようです。

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「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じの香高い珠玉のような絵こそ
私の念願とするところのものである。」 という松園 
「その絵を見てると邪念がおこらない、またよこしまな心をもっている人でも
その絵に感化されて邪念が清められる、といった絵こそ私の願うところのもの。」
と’青眉抄’に語られてるようですが…
さて、私のよこしまは、邪念は? 
 
筆文字の『松園』のサインも、美しく、見入ってしまいました。 

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下の1枚は、『孤児院』という作品。 
テーマとして珍しいと思いましたが、心に残りました。
こういった絵や、羽子板作品などの鮮やかなものの他に、鏑木清方が提唱したという、
卓上芸術のコーナーがあり、間近に見ることができとても魅力のあるものでした。
会場芸術や展覧会芸術、床の間芸術と一線を画す、 手元で親しむ作品に通う美意識の見直し
の提唱。   
会場が大きければ、大作でなければ映えない。それが審査の対象となれば、より大作になる。
審査にはさまざまな確執があの時代からあったのでしょう。
そちらの方向に流れがいくことに、疑問もあったのでしょうか。 
小筆の文章も見ることができましたが、やはり書も素晴らしい!
鏑木清方、93歳逝去。 座業の方は長命の方が多い。 
芸術への想いがいつまでも止むことがないからでしょうか。
 
平塚美術館も最近はいい展示が多く、これからも楽しみです。



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by kimikitak | 2012-09-01 21:30 | 彩り
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