平松洋子のエッセイ

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仕事で訪れた外国の街のその男は、初めて会ったのになつかしいひとだった……。
夜匂う花、口中でほどける味、ふるい傷の痛みが、記憶をたぐりよせる。
伊丹十三、沢村貞子、有吉佐和子、殿山泰司など愛読書の頁を繰れば、
声の聞こえる思いがする。
誰もが胸に抱くかけがえのない瞬間をすくいあげた、こころにのこるエッセイ66篇。

書評・対談


平松洋子といえば、もともと料理研究家というイメージ。 
最近は、新聞でもエッセイに出会って、そのおもしろさに思わず笑えたり。
何冊か食関係のエッセイも過去に読んでみたけれど、 
その着眼点と文章力で、どれも内容が濃くて楽しいと思ったものでした。 
こちらの本は、新聞で角田光代が褒めていたので、図書館にオーダー
『この人の凛りんとしたたくましい文章は、読む、というよりも、味わう、という表現がふさわしい。
五感を刺激されながら、句読点までしゃぶるように味わい尽くした』 
という、角田さんの評も素晴らしく読む気にさせます。 
そんな期待を裏切ることなく、数多くの話題が美しい文章で綴られてました。 
油揚げ一枚が驚くほどの文章になるのも彼女ならでは。 
冷やし茶碗蒸しをつくろう、と思いついたくだりには、
ついついこちらも作ってしまうのでした。 
ただ話題によっては、あまりにも詩的で美しい文章になっていて
凡人の私には、かえって響かないというのもありました。
ことばが溢れてくるのか絞りだすのか、単なる日常生活も深いものにみえてきます。
次は 
タベルタビカンコクムカシノアジ
食べる旅 韓国むかしの味 
    も読んでみたいと思います。


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ずっと前に買った平松洋子の料理本  
この本にもずいぶんと楽しませてもらいました。
あまりにも才女なんでしょうね。  
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by kimikitak | 2012-07-26 13:43 |
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