サクリファイス

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ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ。

勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、
冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。
初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。
それは、単なる事故のはずだった――。
二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、
押し寄せる感動! 青春ミステリの逸品。



タルトタタンの夢で、ご馳走ミステリーを堪能、同じ著者が書いた全く違う
テーマ、自転車競技のミステリ-、これもおもしろかった。 
続編もあるようで、この興奮のあとゆえ、そのうち読みたいと思います。
   ↓ 

あの『サクリファイス』の続編、遂に登場。今度の舞台は、ツール・ド・フランス!

あれから三年――。白石誓は、たった一人の日本人選手として、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた。
だが、すぐさま彼は、チームの存亡を掛けた駆け引きに巻き込まれ、
外からは見えないプロスポーツの深淵を見る。そしてまた惨劇が……。
大藪賞受賞、本屋大賞2位に輝いた傑作の続編が、新たな感動と共に満を持して刊行。


ツール・ド・フランスはテレビで何度か見て、まずは、先頭の選手が風よけの役割だったり
することにビックリした記憶がありますが、 この競技はかけひきもあってとっても複雑。
テレビで解説つきで見てもとてもシロウトには理解しがたいもの。 
何故に、エースを勝たせるためにアシストでがんばるのか、意味がわからないままでした。 
この作品を読んで、チーム競技のあらかたがわかった気がしました。 
文庫解説によれば、自転車競技関係者の間で評判を呼んだ、っとなっております。 
'08年のツール・ド・フランスでは、生中継の間に解説者がこの本を紹介したとのこと。 
最初は、軽くロードレースが誰にもわかるよう、説明的なドラマが展開しますが、
後々、どんどんドラマが恐ろしい方向へ行っちゃいます。 
果たして、悪いのは誰?な~んて思いながら、進みました。 
事の真相が徐々にわかっていく段階で、思いもよらぬ結論が導きだされます。 
エースとアシスト、ひとりでは決して勝てない競技、
それでもエースを勝たせるためのチーム競技。 
過酷なスポーツであることをあらためて思い知らされました。 
最後の最後のオチのところまで、誰が悪いのか、
作者の思う壺ツボに振り回されながら読みました。 
ゾッとするような成り行きでしたが、
穏やかな主人公、白石誓の輝かしい未来に心が和んだところで終わり。
続編に期待がかかります。 


  
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by kimikitak | 2012-06-27 22:52 |
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