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ドラゴン・タトゥーの女

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スティーグ・ラーソンの世界的ベストセラーを映画化したスウェーデン映画
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(2009)を、
「セブン」「ソーシャル・ネットワーク」のデビッド・フィンチャー監督が
ハリウッドリメイクしたミステリーサスペンス。
経済誌「ミレニアム」の発行責任者で経済ジャーナリストのミカエルは、
資産家のヘンリック・バンゲルから
40年前に起こった少女ハリエットの失踪事件の真相追究を依頼される。
ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥをした天才ハッカーのリスベットとともに
捜査を進めていくが、その中でバンゲル家に隠された闇に迫っていく。
主演はダニエル・クレイグと「ソーシャル・ネットワーク」のルーニー・マーラ。


久しぶりに見応えじゅうぶん過ぎる映画を見た気がします。
原作は読んでないので、最初、登場人物の関係、顔がごっちゃになって
少々戸惑いました。が、読んでないぶん、ストーリーが展開していくにつれ、
ミステリーの謎解きにドキドキ感たっぷりとなりました。
シネコンのマガジンによれば、フィンチャーが数ヶ月に及ぶオーディションで
決定したリスベット役は、ルーニー・マーラ
本当はとても清楚で綺麗、セレブなお嬢様ということで、この役の姿との隔たりにビックリ。
このエキセントリックでハードな役を、痛々しいまでな見事な演技っぷり。
この映画はリスベット役が成功の鍵ということで、
その存在感は、成功に導いたのではないかと思えます。
サウンド・オブ・ミュージックのクリストファー・プラマーの健在ぶりにも
ビックリ。 
はたまた、ERのコバッチュ医師=ゴラン・ビシュニックも出てきてビックリ。 
007のときにえーッ?と思ったのになかなかいい味だしていたダニエル・クレイグ、
今回のミカエル役もとても良かった。 
スウェーデンの暗い色調の中で、いかにも何かありそうな閉塞感のある島での
過去から現在まで、日本で言えば横溝正史の世界のようかな~などとちょっと思いました。 
ミカエルがこの島で滞在するコテージに棲みつく猫の可愛さ、ミカエルにすぐに懐いて
ベッドも共にする猫の演技も相当なもの。 
この猫に何か意味があるのかと思ったら、案の定でしたけれど、それは想像していた以上のことでした。
アリスさんも書かれてましたが、北欧の家や家具、キッチンや食器に至るまで、
それも見どころでした。 
音楽も良かったと思います。 
帰りに出会った近所の人に、’おもしろかった’と言ったら、
’でも怖いんでしょう?’という答えがかえってきましたが、
確かに、怖かったり、おぞましかったりで、この手の映画を好まない方もいるんでしょう。
最後の頃はドキドキ・ハラハラの連続。そんな中、前の二人が中抜けしたり、
お喋りしたりに少々、集中を欠くことになり、いら~っとしました。 
クールで孤独で、なんといってもその頭脳はどうなってるの?と感じるリスベットに
拍手でした。
そうそう、ソーシャル・ネットワークを見落としてるので、今度レンタルしてこなくては。   
by kimikitak | 2012-02-25 20:02 | 映画
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