エトロフ発緊急電

e0117945_2214306.jpg
1941年12月8日、日本海軍機動部隊は真珠湾を奇襲。
この攻撃の情報をルーズベルトは事前に入手していたか!?
海軍機動部隊が極秘裡に集結する択捉島に潜入した
アメリカ合衆国の日系人スパイ、ケニー・サイトウ。
義勇兵として戦ったスペイン戦争で革命に幻滅し、
殺し屋となっていた彼が、激烈な諜報戦が繰り広げられる
北海の小島に見たものは何だったのか。山本賞受賞の冒険巨篇。


第2次世界大戦 三部作の第二作
ドラマにもなっていたのだと発見し、見たかったな~と。
でも、読み応えのある作品、頭でイマジネーションした方が、
良いのかもしれない。 
こないだも見た山本五十六に続き、パールハーバーへの攻撃がいかに
なされたか、こちらも史実の学習となりました。 
登場人物が多く、意味深く絡んでいるので、相関図を作るとよりわかりやすかったかと
思いました。 
主人公は、斎藤賢一郎(ケニー・サイトウ)という日系米人。 
学力優秀ながら、差別や経済力の壁もあって弁護士を諦め、果ては
殺し屋となっていたところを米国の諜報員に仕立てられた人物。 
実際にこんな人がいたら凄い。強靭で万能。
海軍機動部隊が極秘裏に集結するという情報を入手した賢一郎が、
ボロボロになりながら択捉島単冠湾(ヒトカップ)へと向かう。 
追手を振りきれるのか、ハラハラの連続である。
このヒトカップへの戦艦の集結は、やはり映像になると迫力があるのだろう
と思います。
南京での日本軍の暴挙も、宣教師スレンセン(実はアメリカ側スパイ)
の恋人も含めて暴行・虐殺するなどの状況、あってはならない
ひどさもしっかり書かれている。
そこに絡む日本軍憲兵たちが、また日本でのスレンセンと遭遇する。
その憲兵のひとり磯田が賢一郎を択捉まで追っていく。  
一方、択捉の灯舞の駅逓の女主人ゆき、のちに賢一郎と恋に落ちる、
ロシア人とのハーフの激しい生き様も、不自然でなく描かれ、
その強さは魅力があります。
真珠湾攻撃に関しては、アメリカ側はこの情報を入手できていたのか、
さまざまな説があるらしいですが、この物語では、その情報の打電は
賢一郎の手にかかっていて、ここらへんがミステリーとして
おもしろいところでした。
壮大な話で、読み応え充分ですが、戦争についてまたあらためて
考えるという部分でも、素晴らしい作品だと思いました。 
  
 
 
 
[PR]
by kimikitak | 2012-02-18 23:20 |
<< お節句前に間に合った お泊り宴会 >>