Nのために

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みんな一番大切な人のことだけを考えた。
一番大切な人が一番傷つかない方法を考えた。


穏やかな石垣島の浜辺で、杉下希美と安藤望は運命的に野崎夫妻と出会った。
その出会いはある悲劇への序曲だった――。
二年前の秋、台風による床上浸水をきっかけに、
同じアパートに住む杉下、安藤、そして西崎真人の三人は親しくなる。
それぞれに屈折とトラウマ、そして夢を抱く三人は、
やがてある計画に手を染めていく。すべては「N」のために。
タワーマンションで起きた悲劇的な殺人事件の真相を、
モノローグ形式で抒情的に解き明かす、著者渾身の連作長編。
『告白』『少女』『贖罪』に続く、新たなるステージ。



これは、私にとっては大変にややこしい物語で、ああそうだったのか~と
納得すると、次の章では別の告白で真実が明らかになったり、その次
を読むと、また別の事実が浮き彫りになったり、行きつ戻りつ、
頭の中の整理が簡単ではありませんでした。(私だけかも) 
だいたい安藤が女の子とばかり思っていたら、男性だとわかったのは
半分くらい読んだところ。 その時点で、読みが浅いのかと
ちょっと悩みながら進みましたが、たぶん読者をわざと戸惑わせる巧妙な
したてなのかと思われます。後半は、事件後10年が描かれ、回想も混ざったりで
もっと章ごとに複雑化してこんがらがってしまいますが、最後にはようやくパズルを
組みなおして読了した感じ。
少々、えぐい人物がほとんどで、うんざりしたりもしますが、
映画になってもおもしろいかと思います。
文字で戸惑わせるのを映像でとなると難しいのかとも思いますが、
映画になったら見るかも。 いろいろと確かめたいことがあります。
力作なんだと思いますが、少々疲れました。  
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by kimikitak | 2011-08-31 20:10 |
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