ジーン・ワルツ

e0117945_17471722.jpg新潮社
どこまでが医療で、どこまでが人間に許される行為なのか。
強烈なキャラクターが魅せる最先端医療ミステリー!
美貌の産婦人科医・曾根崎理恵――人呼んで冷徹な魔女(クール・ウイッチ)。
人工授精のエキスパートである彼女のもとにそれぞれの事情を抱える
五人の女が集まった。神の領域を脅かす生殖医療と、
人の手が及ばぬ遺伝子の悪戯がせめぎあう。
『チーム・バチスタの栄光』を越えるドラマティックな衝撃があなたを襲う!



不妊治療、代理出産、官僚によるご都合主義の医療構築を突き進めた結果の
今日の医療崩壊、医療の地域格差、安心してお産をできない現代の
社会問題がよくわかるメッセージ性のあるストーリーで、 
スリルあるミステリー仕立てになっている。 
医学的な発生学や、理恵が診ている5人の妊婦の成り行きに気をとられたり、
医療崩壊にいたる’大学病院の医局の力を削ぐ’
という官僚の目論見など、しっかり読まないとわかりにくく、
うっかり読み進んで、最後の結末になってあっと驚いてしまいました!
文庫で読んだので、また最後の解説が素晴らしく、
その解説にほれぼれとしてしまいました。  
初めての体外受精は1978年英国、日本では83年だそうで、
以来、生命の神秘は、生命をコントロールできる時代に変化し、
だからこそ考えられるさまざまな問題がもりこまれていて、
興味深く、しかもこの先人間はどうなってしまうのだろうか?
と考えさせられます。
理恵の行ったこと、なかなか複雑なので、
古いアタマを使いましたが(使ってもちょっと…) 
このストーリーで解決していない謎は、次の作品
『マドンナ・ヴェルデ』でよくわかるらしい。
ということで、次を読まねば! 

映画は、見ないでもいいかなと思ってますが、
評判がいいようなら見てみたい気もします。




 
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by kimikitak | 2011-01-30 18:53 |
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