銀行仕置人

e0117945_15453715.jpg銀行仕置人
池井戸 潤【著】
双葉文庫 (2008/01/20 出版)
通称“座敷牢”。
関東シティ銀行・人事部付、黒部一石の現在の職場だ。
五百億円もの巨額融資が焦げ付き、
黒部はその責任を一身に負わされた格好で、
エリートコースから外された。
やがて黒部は、自分を罠に嵌めた一派の存在と、
その陰謀に気付く。
嘆いていても始まらない。
身内の不正を暴くこと―それしか復権への道はない。
メガバンクの巨悪にひとり立ち向かう、
孤独な復讐劇が始まった。
  
 
また池井戸さんの銀行もの。 
これは、今まで読んだ中でも上位にいれたいおもしろさ。 
読んでる側は、誰が悪いかわかっているので、
それがどう暴かれていくか、そうは簡単じゃないゆえに、とても
はがゆい。 
ちゃんとした裏づけ、証拠が出てくるのにタメをきかせられ、その分
ちょっとずつ、悪が退治されていくのが痛快なのでした。  
だいたい、銀行の役員クラス上層部に、世の中の裏仕事とも手を組む
人間がいるなんていうのが、のっけからわかって、ありえない?ありえそう、
と銀行を見る目が、変わりそうないきおいでズンズン進みます。 
登場人物、登場支店、登場企業、どれもとても多く、うっかりしてると
わからなくなりますが、ワルモノがちょっとずつ淘汰され、最後に黒幕的
大物の仕置きがめぐってくる仕組み。 
銀行マンたちの日々の葛藤・ストレス、上下関係、出世、左遷、失脚
とひととおりが、とても興味をそそられます。
融資のことなど詳しくなった気もしますが、なかなか
理解するのが難しくもあり、銀行マンの仕事の大変さを
痛感いたします。 
暴力あり、死人もでて、スリリングな内容で、最後までドキドキ。
主人公黒部、潔く、カッコよく描かれ、ワルは悪すぎ、
偶然も多く、そううまくいくかな~と突っ込みたくもなりますが、 
だからこそ痛快なのだから、よしとしたいと思います^~^
[PR]
by kimikitak | 2010-10-07 16:15 |
<< 10月8日金曜日 友人の笑顔 >>