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’悪人’ 私の見かた

’悪人’ 私の見かた_e0117945_19192642.jpgようやっと、《悪人》を見てきました。 
原作を読んで既に消化してしまってたので、
あとは、どう演じられるのか、
映像になるとどうなるのか、 
期待してみました。
テレビで、さんざん前ふり番組があったし、
見るには準備万端整った状態でした。 
ストーリーがわかっているもの、
それもインパクトの強いものを
見るのは、なかなか難しいもの。
原作と比べてどうの~とか、
はしょられてる部分の重要性なんかを
見つけがちになって、ついつい穿ったみかたをしてしまいます。 
でも、ここは、楽しみ方いろいろ。 
妻夫木、深津は好きな俳優さんなので、
それだけでも、気になり、おまけに深津さんは
賞までおとりになったので、期待がかかります。 
原作で思い描いたのにほぼ近い風景、
暗く、どよーんとした場面設定が、登場人物のかかえる孤独を
よりリアルに見せてました。 
若くても、年とってても、孤独に向き合うのはおそろしいこと。 
ゆえにちょっとずつ狂っていくなりゆきは、やはり原作の方が
深く重いです。 
前に見た友人の感想によると、樹木希林、柄本がすごかった~と。 
樹木をだます松尾スズキも、なんともひどいまやかし男っぷりが上手! 
チャラオ大学生の岡田は、ピッタり、
殺される石橋佳乃は、原作ではもっと地味~な感じ、
かわいすぎるかと思いきや、今どきの女の子、
しだいにうっとおしさ、安っぽさが板についてると思えました。  
そんな風にみてると、
 
’悪人’ 私の見かた_e0117945_19485429.jpg 妻夫木くんは、やはりちょっとかわいさが垣間見えてしまったかな~と
思ってしまいました。
どうしたって目は涼やかだし、
ついついストーリーそっちのけになってしまい、
つっこみどころを捜します。  
深津さん、はてしない未来に続く孤独がよく伝わってきました。
この役には彼女がぴったりだと思います。

この物語の筋立て、著者のいわんとしてる悪人うんぬんより
キャストを楽しんだ感じ。
あまりストーリーがわかってみるのもよくないかな?
っというのが、感想でした。
 

 
by kimikitak | 2010-10-02 19:57 | 映画
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