講談社文庫
池井戸潤/〔著〕 講談社 出版年月 2006年1月 620円 [要旨] 幹部行員の裏金工作を追及した恋窪商太郎は、 謂れなき罪を着せられメガバンクを辞職。 エリートから地方銀行の庶務行員となるが、人生の豊かさを知る。 だが、元ライバルからの電話が再び運命を揺るがす―。 不正を知った男は謎の死を迎え、恋窪は“仇敵” への復讐を誓う。乱歩賞作家、渾身の連作ミステリー。 アリスさんのレビューで読むこと数冊目、すっかりファンになった池井戸潤。 『鉄の骨』はゼネコンの談合、これは読む前に、ドラマが始まり 第1話を見たところ。 なるほど、そういうこと? 会社のためにボロボロになって働く姿に辛くなりますが、次回が楽しみ。 最新作『民王』、これは、政治の話らしいですが、 姉にも薦めたら私より先に読んでて、’最初からすっごくおもしろい’ というのですが、 私は順番待ち数人。 この仇敵、銀行マン、エリートから脱落した庶務行員恋窪商太郎が、 探偵もどきでからだを張って悪を裁いていく、痛快な短編連作8話。 メガバンク内にこれほどまでの、悪い輩(それもエリート)がいるとは唖然、 本当にいるかは別として、出世とお金のために、人を陥れ死にまで 至らせるという、もしかしたら、これに近いことはあるのかもしれない と思いながら読みました。 庶務行員になった恋窪が、上から過分な、もしくは不当な課題を与えられて 苦悩する新人松木を見え隠れしながら支え、松木が銀行マンとして成長して いくプロセスもみえやすいストーリーながら、気持ちよく、 その上、悪をこらしめるのには溜飲がさがります。 それにしてもワルモノが悪すぎ、ことお金のためならば、したたかに暗躍する黒幕がいる、 2時間サスペンスドラマのようでした。
by kimikitak
| 2010-07-04 22:22
| 本
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