天童荒太

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週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は、
新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、
全国を放浪している男だった。
人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を剥(は)ごうと、
彼の身辺を調べ始める。
やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と出会い、
2人は行動を共にする。その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、
静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた――。
静人を中心に、善と悪、愛と憎しみ、
生と死が渦巻く人間たちのドラマが繰り広げられる。
著者畢生(ひっせい)の傑作長篇がいよいよ登場です。

2008年11月30日
文藝春秋 1700円(税込)
 

 とても往生しながら読みました。
下世話な私には難しすぎるのか、
途中で頓挫しそうになりながら、入院中、結局この1冊のみ読了。
図書館から、ようやくまわってきて、期待をこめて病院にもって
いったものの、内容に入り込めず、ハッキリ言うとちょっとウンザリ。
それでも読み終えたのは、最後に主人公の’悼む人’静人が、
何か納得できる激変があるのか、
周りを変化させることができるのか、 
世の人の共感をよぶのか、何かを見納めたくて読んだのにもかかわらず、
疲れだけが残りました。 
夫殺しの奈義倖世と、死後の夫との会話など、
到底、私には理解不可能。 
そんなこんな、読んだあげく、文句をたれているようで
申し訳ないのですが、即エンタメ作品で、癒されたくなるようでした。
永遠の仔で(これも重い作品とはいえ)感動したので、
もうちょっとストレートなものを期待しました。
もちろん、感動もたくさん描かれてましたが…  
人間は、それははかり知れないのであって、静人のような人がいてもおかしくは
ないのでしょう。でも、あまりにも痛い感じがして、
辛くなるばかり。 もっと他の生き方があっても良いのでは?と
その他の登場人物を含め、複雑な気持ちとなりました。
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by kimikitak | 2010-06-14 19:49 |
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