感応連鎖

e0117945_20515155.jpg朝倉かすみ/著
講談社
2010年02月
1,575円


読み出したらやめられない、衝撃作!
美しい「夢の娘」への願望が引き起こす
少女たちの変化の連鎖。
たしかに、わたしは自意識が過剰だろう。
159センチ・95キロのからだは、
歩いているだけで人目を引く。
振り向かれる。驚かれる。失笑をくいとめたい。
あきらめなければならないものがいかに多いかを、
わたしは知っている。

吉川英治文学新人賞受賞作家が、
ついに書き上げた最高傑作!

いつだったか 王様のブランチで
紹介があって、かなり評価されているので借りてみました。
豊島ミホの’檸檬の頃’が、キュンとなるような
高校生活、ちょっと痛くもありましたが、
コチラは、なんといっていいか~ 
もっと感覚的でコワいです。 
札幌の女子高の生徒たちとその周辺の
かなり歪んだ、赤裸々な心を映し出した話の連鎖。 
4章各々の主人公が、自分を語る形式をとっていて、
表現方法、語句が、奇抜だと思えますが、いい感覚
だと思いました。 
3桁になりなんとするデブ、自らを異形と認知させようと
腐心する節子、
勉強はできないが何ごとにも鋭い、常に企みをもつ絵里香、
美人で優秀ながら人の目線が気になり、空っぽな自分を
もてあます由季子。 
歪んだ過去をもつ高校教師の妻、初美。 
微妙に絡まりあいながら、ミステリアスに話は進む。
最後、成長した由季子の章は、まとめでもあるけれども
ちょっとわかりにくい。 
従って、あまり読後感はよくないのですが、 
揺れ動く心のうちを、独特なタッチで、あっさり露出してるのは
すごいと思いました。
ちょっと別の作品も読んでみたくなりました。  

 
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by kimikitak | 2010-05-23 21:35 |
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