I'm Sorry Mama

e0117945_18205039.jpg集英社
2004年11月
1,470円

人はどこまで邪悪になれるのか。
児童福祉施設の保育士だった美佐江が、
自宅アパートで25歳年下の夫と共に焼死した。
事件の背景に盗み、殺人、逃亡を繰り返す女、
アイ子の姿が見える時、更なる事件が引き起こされる。

私は、女の顔をした悪魔を一人知っているのです。
その女のしたことを考えるだけで、ぞっとします。
彼女の本当の名前が何というのか、
今現在、何という名前を名乗っているのかは知りませんけど、
もちろん彼女はまだ生存していて、人を騙し続けています。
そして、へいぜんと人を殺し続けています。
かつて女であった怪物たちへ、そして、
これから怪物になる女たちへ捧ぐ、衝撃の問題作。


登場人物は得体のしれない人ばっかり!
一言でいってエグい!
でもそれが人間の世の中。 
そこらへんに、そんな人がちらばっていないとも限らない。 
本当に醜悪なニオイがぷんぷんする物語でした。
でも、あんがいとあっさり読めてしまいました。 
最後は落ち着くところに落ち着くわけではないし、
落ち着きようもなく、ただただビックリしながら読む。
そんな感じ。 
桐野作品、どぎついものが多く、やめればいいのに読んでますが、
何故にここまでお書きになるのかはわかりませんが、
ないことではない、知らないで過ごせればそれにこしたことはない
と思える世界が描かれています。 
知りたくないことは、知らないで過ごせれば幸せです。 
と、そんな思いになりました。
反面、下から目線で眺めてため息のでる世界もあるのも事実。 
だからこそ、書きたい作品なのかも。 
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by kimikitak | 2010-04-16 18:41 |
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