空飛ぶタイヤ

e0117945_20565163.jpgトレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、
通りがかりの母子を襲った。
タイヤが飛んだ原因は「整備不良」なのか、それとも…。
自動車会社、銀行、警察、週刊誌記者、被害者の家族…
事故に関わった人それぞれの思惑と苦悩。
そして「容疑者」と目された運送会社の社長が、
家族・仲間とともにたったひとつの事故の真相に迫る、
果てなき試練と格闘の数か月。


アリスさんのオススメですが、とても内容がたっぷりで
おもしろく、私も人にオススメしたいです。
2002年に発生した三菱自動車製大型トラックの脱輪による死傷事故
モチーフとなっていますが、このニュースは、かなり衝撃的だったので忘れがたく、
その上、リコール隠しの発覚でさらにショックを受けたのも覚えてます。
すぐそばで見るトレーラーのタイヤは驚くほど大きい。高速道路でトラックが
となりに来るとコワいな~と思ってましたが... 
重量100㌔をこすタイヤに直撃されたら、たまらない。
そもそもタイヤが外れるなんてことは、車を運転する身なら考えてもみないし、
考えたくもないです。
ここのところの、トヨタのリコール問題も、国内外で着目されてますが、こと車の
不具合は命にかかわるので、対応はまったなしのはずのもの。
リコールには莫大な費用がかかるらしい。とはいえ...
この作品は、フィクションとはいえ、膨大な取材によって書かれたのでしょうか。
あまりにもひどいリコール隠しの経緯は、とてもリアル。 
先を読まずにはいられない長編で、本も厚く、文字も小さい2段構成で、
目がチカチカしては休んで、読み終えました。
ドラマにもなったようで、サイトを見ると登場人物と配役がピッタリ。 
どうも、いい者悪いものがハッキリし過ぎで、劇的に事が展開していき過ぎとも
思いますが、おかげでこの事件のやりきれなさを、じゅうぶんに払拭してくれて、
気分スッキリです。 
こういう読み応えのあるものを読んだ後って、ちょっと放心状態になります。
この作品で、知識もいろいろと増えました。

実際の裁判結果は、納得のいくものとはいえないとみました。
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by kimikitak | 2010-03-09 21:15 |
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