ベトナム、ソウル

e0117945_182532.jpg2003年2月に講談社より
刊行され、再編 講談社文庫(2006年5月) 
「1号線を北上せよ」という内なる声に
従って、ホーチミンからハノイへの旅
沢木耕太郎ならではの、旅のスケッチ  
巻末には、「旅が教えてくれたこと」という
高峰秀子との対談が掲載されている。
解放前のサイゴンには行かなかったのに、 
なぜベトナムか? その理由の一つに
産経新聞特派員だった近藤紘一氏との縁、
その著作からの触発されたことなどが
描かれていて、少し嬉しくなった。 
私がベトナムに行ってみたかったのは
近藤紘一の本を読んだからであって、
「あ、近い!」などと、おこがましくも
思ってしまったのでした<(_ _)>
若いときとは違う沢木耕太郎の旅の内容は、
これがまた、とても奥深く、おもしろく、
しかも上品で素敵だと思った。
沢木耕太郎が、旅のお伴に持っていった
本は、林芙美子の「浮雲」 
それも読んでみたくなりました。

e0117945_18581340.jpg24年間拉致されていた
蓮池薫さん 
昨年、私が行った韓国、そのときに目にした
きれいな躑躅チンダルレを調べていたら、
蓮池さんの情報がでてきた。 
ブログも持っていらっしゃるらしく、
その内容が、この作品にまとまっているらしい。 
これを読んで蓮池さんは、立派な文章家なのだと
また、おこがましくも思いました。
北で、日本語に訳す仕事もこなしていらしたらしいし、 
現在は、翻訳家、通訳者、教壇にもたっていられる
ので当たり前かもしれないですが、
とても内容にも文章にも惹きつけられました。
内容は多岐にわたり、日常的なことから歴史まで、
興味深いことが盛りだくさんに描かれていました。 
それも、未だ解決していない拉致問題の重石を
かかえながらの配慮が伝わって来て、このことを
日本人はいつも忘れてはならないと、あらためて
思いました。
北朝鮮での暮らしの中のことで、ひとつとても
ビックリしたのは、キムチを漬けるくだり、
これを失敗すると厳しい食糧事情を乗り切れないらしい。
重要な保存食品ということです。
キムチを漬ける時期には、一人あたり、300キロの
白菜が配給され、蓮池家では4人で1200キロもの白菜、
大根は一人当たり50キロ、この半端じゃない量との
悪戦苦闘など、淡々とおもしろく書かれていましたが、
ちょっと意外でビックリしたわけです。  
この本では、帰国されたときよりもふっくらした
蓮池夫妻のソウル紀行写真などもありました。  
  
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by kimikitak | 2010-03-04 19:31 |
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