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沈まぬ太陽

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とても楽しみにしていた映画   でも...
単行本が発売されたとき、次から次、むさぼるように読んだあのとき、
10年くらい前だっただろうか? 
フィクションといえども、ノンフィクションと思って読んで、 
心底、恩地さんに、入れ込んだのでした。 
そのすぐあとに、深田祐介氏の批判的発言や、あれやこれやのクレームで、
すっかり意気消沈したのですが、
読んだ当初は、まだ信頼の翼は、あの大事故といえども
輝いていたと思ってました。
今となっては輝きを失った翼、 
いったい何を期待してこれほどの長い映画を見に行ったのだか...
今となっては、企業の腐敗も何も、違和感だらけなので、
やっぱり、本当のところがどうであろうと原作のあのときに尽きるんだわ、と。
ひねくれながら見たのですが、 
結局のところは、かなり楽しんで、飽きずに見れたと思います。 
とはいえ、尾巣鷹山の場面は、本当に涙で、辛いです。
行天さんの三浦友和、もう、最近はこんな役ばっかり、
あの白いタキシード姿が似合っていた友和さんは、権力とお金がよく似合う
ちょっとメタボなおじさんがピッタリ。
その他の人々も、悪い人、いい人、あまりにもわかりやすくて、
こそばゆい感じです。
今、不毛地帯で、いい感じの瀬島龍三氏と思われる人物も
あれ?っという感じの悪さなのでした。
最後の長いクレジットに烏丸せつこの名もみましたが、どこに
でていたのでしょう?
海外の、それも昔を思わせる映像も見せてくれました。 
テレックスも懐かしい。 
次々の僻地勤務、まずカラチ、カラチはパキスタンですが、そのすさまじいこと。 
テヘラン、ナイロビ、とみたことのない景色、光景も見ごたえがありました。
時は、1960年代~70~あの事故85年~ と、かなりレトロ感が全体に
キッチリでてました。 たばこの煙がからだに悪そう...    
本当にもう時代が変わってしまった、
あんな風に、企業のために、どこまでも身を任せる時代ではなくなったと思える現在です。
途中、10分間のインターバルがあり、そう長くも感じませんでした。 
私がみると、こんな感じ、原作を読んだあのときの感動はありませんでした。



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きょうはいいお天気でした。
by kimikitak | 2009-10-28 20:20 | 映画
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