骨折の応急処置のあと、Kさんのお顔を見て、 申し訳なさでいっぱいの私。 悠然と流れる川のKさんは、このときは 優しく、なおかつキリっとテキパキと、病院の説明や処置、今後 どうするかなどを通訳してくれ、夫とふたり、あっちへ行ったりこっちへ 来たり。 「応急処置をしたが、手術は日本でした方がいいでしょう」 と病院側の勧めもあって、翌日日本に帰ると決定。 また朦朧としている私、次に気がついたときは、見知らぬ男性がいました。 Kさんが 「ごめんなさい、夫が接待中でつかまらないので、飛行機の チケットを頼むので電話したら、この人来ちゃったんです」と、すまなそうにいうKさん。 え~?申し訳ないのはコチラ、とひたすら恐縮し、あやまる私。 「この人のこと、ぜんぜん気にしなくていいですから、勝手に来ちゃって しょうがない、気にする必要全くない人ですから… 私が日本語教えた 生徒ですから」 などと、平然としているKさん。 この男性は、朴さん(パク)、日本語ペラペラで、すごく明るく、優しい笑顔の方で とても愛想が良く、自然、こちらも旧知の人のような気になって救われました。 この順天郷病院で、医師をしているお兄さまがいるとのこと。 Kさんは、朴さんに命令口調でいろいろ指示してます、そうか先生だからな~ 朴さんは、日本で東工大に留学中Kさんに、日本語を教わったとのこと。 「とても日本語がじょうずですね、先生がいいですものね」とあれこれたずねると、 Kさん曰く、「韓国の人は、だいたい半年教えると喋れます」とキッパリ! え~っ?とびっくりしている私の前で、ペラペラ日本語で喋る秀才の二人。 朴さんの日本語を 「その使い方は違う」 などと、ときおり、訂正し、 言い直させるKさん。 厳しい先生だったんだろうな~ (異国でも、泰然と落ち着いているKさん、昔のままだわ~などと思う) そんな会話を聞いているうちに、リラックスしてきました。 (朴さん、いい人だわ、とても素敵だし、頭がよさそうだし、 お茶目だし…と思ったりして、痛みを忘れる) そして朴さんは特別手配で、大観航空のチケットをとってくれたらしいのです。 私のために3人が、忙しそう。 事務手続きや支払いや、翌日の手配やら… その上、ホテルの荷物もパッキングして、チェックアウトもせねばならない。 続く…
by kimikitak
| 2009-06-23 22:56
| 韓国
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